韓国で長く読まれている勉強の本がある。日雇い労働をしながら4浪の末、ソウル大学に首席で合格した『勉強が一番、簡単でした』(70万部)。韓国では「受験の神」と称され、勉強に携わるもので、その名を知らない人はいない。日雇い労働者からソウル大学首席合格者になるまで、人生の大逆転を成し遂げた、韓国で知らない人はいない奇跡の物語。読後、モチベーションが高まり、勉強したくなる自分に驚くはず。超ロングセラー本『勉強が一番、簡単でした』から、その驚くべき内容を紹介する。

なぜ、物理学者ホーキング博士は、難解な数学の問題を暗算で解けたのか?Photo: Adobe Stock

脳を使えば頭がよくなる

 頭は使えば使うほどよくなる逆に、使わなければそれだけ固くなるものだ。これは自分の経験からもすぐにわかるだろう。

 いつかテレビを見ていたら、80歳を超える老詩人が健康の秘訣を語っていた。その詩人は朝起きると、まず朝鮮半島の山を白頭山〔中朝国境に位置する朝鮮半島の最高峰〕に始まり高い順に数百個も唱えるのだという。いまも旺盛な創作活動が可能なのは、こうした頭の訓練のたまものだろう。

 世界的な物理学者スティーヴン・ホーキング博士は、解を書くのに大学ノート1冊分が必要な数学の問題を暗算で難なく解いたという。一般人にはとても想像できないことだ。もちろん、並外れた知能を持って生まれた博士だからこそ可能なことだと見ることもできるだろう。

 だが、私はそうは思わない。若い頃にボートの選手だったホーキング博士は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)にかかって、四肢をピクリとも動かせないばかりか、自分の口から流れ出る唾をのみ込むこともできない状態になったという。その結果、彼は体のうちで脳しか使えなくなり、人よりたくさん脳を使ったために頭がよくなったのだろうというのが、私の考えだ。

(本原稿は70万部のベストセラー『勉強が一番、簡単でした 読んだら誰でも勉強したくなる勉強法』から一部抜粋したものです)