中国経済はデフレを危機一髪で回避したようだ。今のところは。  15日に発表された8月の主な経済データは、厳しかった6月と7月からの持ち直しをはっきりと示唆するものだった。だが、不振が長引く住宅部門にはそれほど心強いニュースはなく、中・小規模都市で価格下落が加速した。一方、小売売上高の伸びは7月の前年同月比2.5%から4.6%に加速。失業率はわずかに低下した。  政府はここ数週間で融資を促す施策を相次ぎ打ち出した。2回目の住宅ローン利用の条件が緩和されたほか、14日には銀行の預金準備率が大幅に引き下げられた。