インド当局が今年5月、同国北東部の辺境にあるマニプール州でインターネットの接続を遮断した際、オンラインでサリーを販売するエイミー・アリバムさんの在宅ビジネスの月間売上高は9000ドル(約130万円)以上落ち込んだという。アリバムさんのオンライン事業は4カ月後に復活したが、多くの人々はいまだにインターネットを利用できずにいる。彼女が販売する絹と綿のサリーを手作業で織る女性たちは苦しんでいる。アリバムさんは「私たちは顧客とコミュニケーションを取ることができなかった。私たちの事業は完全にネットに依存している」と話した。インド当局は、ナレンドラ・モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)が統治するマニプール州で社会不安が発生したことを受け、流言の拡散を防ぐためにインターネットの利用を阻止したと説明した。政変や逃亡者、さらには試験での不正行為など、さまざまな問題に対応するため、政府がインターネットを遮断するケースが増えている。
インドでネット遮断頻発、デジタル経済に逆行
世界最多の遮断件数、オンライン小売業者や配車サービス運転手に打撃
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