米アマゾン・ドット・コムの経営陣は「第4の柱」――社内では同社の次の大ヒット事業をこう呼んでいる――を見つけようと何年も努力を続けている。しかしそれは、そう簡単に達成できない目標になりつつある。アマゾンは複数の業界に何十億ドルもの資金を投じ、ウォール街の関心をかき立ててきた。同社の新規参入が報じられると、株価は上昇し、競争相手になるであろう企業の株価は下落した。アマゾンがまた新たな業界で劇的な変化を巻き起こすと投資家が信じている証拠だ。これまでの三つの柱――どれも年間売上高が数百億ドル規模の巨大事業――とは、インターネット通販のマーケットプレイス、会員制プログラム「アマゾン・プライム」、クラウドコンピューティング部門のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)だ。アマゾンの中核事業であるネット通販事業、プライム、AWSを合わせると、売上高全体の9割近くになる。
アマゾン「第4の柱」は? 模索続く
これまで3事業で大成功を収めてきたが、次の「大当たり」を生み出すのに苦労している
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