投資に対して、「難しそう」「失敗したときのリスクが怖い」といったネガティブなイメージを持っている人は多いのではないだろうか? しかし、生活必需品を含む幅広い品目でのインフレと賃金の伸び悩みによって生活が苦しくなるなか、インフレへの「対抗手段」として投資にチャレンジする必要性が高まっている。「面倒くさそう」のひと言で片づけていられないのが現実だ。
そこで今回は、「金銭的自立を目指す全ての人が読むべき」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている、全米ベストセラー『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』より一部を抜粋・編集して、「老後のお金が不安」と感じたときの“ベストな行動”を解説する(構成/根本隼)。
投資を始めるべき絶好のタイミング
定年後の人生をより豊かに暮らすために、若いうちから投資などで金融資産を増やそうとする人がいま増えている。賃金アップを伴わないインフレによって生活に余裕がなくなるなか、インフレに対抗する手段である「投資」への注目度が高まっているからだ。
これからの時代、給与で得たお金を貯蓄に回しているだけでは、インフレの悪影響から逃れられない可能性は高い。投資を始めるべき絶好のタイミングが、いま訪れているのかもしれない。
しかし、投資にチャレンジしていない人はまだまだ多い。株式会社トレジャープロモート(千代田区)が運営する「株の学校ドットコム」が今年3月に実施したアンケート(全国の20〜70代の男⼥10,000名を対象)によると、株式投資に取り組んでいる人の割合は29.2%だった。
そこで今回は、お金を安定的に増やし続ける「王道メソッド」を明かした『JUST KEEP BUYING』より一部を抜粋・編集して、「老後のお金が不安」と感じたら、真っ先にやるべきこと・ベスト1をご紹介する。
「老後のお金が不安」なら、金融資産を継続的に買おう
収益を生み出す資産とは、将来的に不労所得を生み出せる、株式、債券、不動産などの資産のこと。
ただし、細かな戦略はそれほど重要ではない。なにより大事なのは、「どんな金融資産を、いつ、いくらくらい買うべきか」ではなく、ただひたすら買い続けることだからだ。
このアイデアはとても単純に見える。実際、極めて単純だ。
家賃や住宅ローンを払うのと同じように投資を習慣にし、食料品を買うように頻繁に金融資産を買う――ただそれだけなのだ。
(P.14~15)
なぜ、ひたすら買い続けるべきなのか?
これは、混沌とし、時に破壊的な人類史の中でも変わらない真実である。世界的な投資家ウォーレン・バフェットも、次のように雄弁に語っている。
「20世紀、米国は2度の世界大戦や、大きな痛手を被り、多額の費用が必要な戦争をいくつも経験した。さらに、大恐慌や、十数回の景気後退期、金融恐慌もあった。(中略)それでもダウ平均株価は66ポイントから1万1497ポイントに上昇した」
この論理は米国市場だけに当てはまるものではない。世界中の株式市場は長期的にプラスの傾向を示している。
ジャスト・キープ・バイイングは、簡単に富を築くことのできる積極的な投資アプローチだ。雪玉が坂を転がるようなものだと考えてほしい。あなたは、ただ買い続け、雪玉が大きくなっていくのを見ていればいい。
(P.16, 253)
(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の一部を抜粋・編集して構成したものです)