経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXは、「不正に送金され、横領された」数百万ドルを補償するよう、創業者サム・バンクマンフリード被告の両親を相手取り提訴した。18日遅くに提出された裁判所への届け出によると、FTXはどちらも米スタンフォード・ロースクールの教授であるジョセフ・バンクマン氏とバーバラ・フリード氏が「私腹を肥やすために、直接的および間接的にFTX内部における影響力やアクセスを利用した」と主張している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、FTXが昨年11月に破綻した際もバンクマンフリード被告の両親は息子のそばにとどまり、法律に関する助言を与えていたと報じている。また、FTXが破綻する前、父バンクマン氏は1年ほど同社の社員として給与を受け取っていた。ワシントンの政策担当者との会合にも同席し、同社の慈善活動を拡大していた。