毎日90秒のマッサージで
ヒアルロン酸が分泌される

①目尻の横、耳の前部分(奥歯が合わさる部分)を上下にさする【×10回】
→目尻の横に人差し指、中指、薬指があたるようにし、圧をかけながら指を上下に動かす。

➁耳から目尻の間(顔側面)を指で前後に動かしてさする【5カ所×10回】
→耳の前にひとさし指、中指、薬指をあて、圧をかけながら小さく前後(横方向)に動かす。指の位置を下にずらしていき、5カ所ほど同様にさする。

③握りこぶしで咬筋をさする【×10回】
→上下の奥歯をぐっと噛んだときに動く部分が咬筋。口を「う」と発音する口にして、こぶしの平らな部分を咬筋にあて、口の中に押し込むよう圧をかけながら前後に回す。

「1日90秒程度で良いので、毎日行うことを心掛けてほしいです。家でセルフマッサージをすることで、2〜3カ月で、肌の真皮や筋膜が代謝することにより表面的な変化があります。8カ月ほどすると、骨膜の代謝によってそれが定着します」

 先生がマッサージをすすめるのには理由があります。

「マッサージによって筋膜が刺激されると、自ら天然の最上級美容液を生み出すことができます」

 筋膜はコラーゲンやエラスチンという線維状のタンパク質が格子状に折られた組織で、その筋膜はヒアルロン酸やプロテオグリカンという保水性の高い成分に浸されています。筋肉に沿ってマッサージし刺激を加えることによって、筋膜の中にあるヒアルロン酸などが分泌され、これがハリのある肌状態を維持することに役立つという仕組みです。

 毎日のセルフマッサージで美容液のような成分を自ら分泌できるようになれば、継続的に肌のハリや弾力を保つことができ、究極のエイジングケアになるはず。高齢の人でもこの「天然の最上級美容液」は分泌させることが可能とのことです。

 小顔矯正は、日常の中で気付かないうちにゆがんだり動いてしまった筋肉や骨を、元の状態に戻し小顔に見せる施術。なんとなくではなく、変化していく姿を実感できるということが、美容男子たちをひきつける理由ではないでしょうか。

(監修/薩摩宗治 さつま骨格矯正鍼灸整骨院総院長)