「歯が白い人」が食事中に欠かさず行なっている2つのこと毎日念入りに歯磨きをしている人でも、加齢とともに歯の白さは失われていきます(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「脱マスク」に伴い、オーラルケアの重要性が再びクローズアップされています。ビジネスパーソンにとって、歯は見た目の印象を左右する要素の一つ。加齢とともに歯が黄ばむ理由を知って、歯を白く保つための習慣を身につければ、より自信に満ちた笑顔で、仕事相手とのコミュニケーションが取れるでしょう。忙しい毎日でも実践しやすいケアのコツを、歯科医師が教えます。(取材・文/コスメライター 前田多香)

きちんとケアしているのに
なぜ歯が黄ばんでしまうのか

 そもそも、歯が黄ばんでしまう原因は何でしょうか。毎日きちんとケアしているはずなのに、以前と比べて白さを失っている……。そんな悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。

 Well-being Dental Clinicの副院長で歯科医師の園延妙子先生によると、「歯の黄ばみは、加齢により歯のエナメル質が薄くなることに加え、食事の嗜好や喫煙などの生活習慣が影響する」とのこと。

「エナメル質」とは、歯の表面にある半透明の層。これが薄くなることで、エナメル質のすぐ内側にある黄色っぽい「象牙質」の色がより見えやすくなります。加齢により象牙質の色自体が濃くなることもわかっているので、年を重ねるにつれて歯が黄ばんで見えるようになるのは、自然なことだといえます。※象牙質の色は個人差があります。

 さらに、赤ワイン、コーヒー、紅茶、カレー、チョコレートなど、色の濃い飲食物や習慣的な喫煙は、「ステイン(着色汚れ)」を引き起こします。蓄積して黄ばみになる前に、日々の歯磨きで落とすことが重要です。

 しかし、「むやみやたらと磨けばいいというわけではない」と、園延先生から警告。

「研磨剤を多く含む歯磨き粉や粒の粗いタイプのもので激しく磨くと、歯のエナメル質にキズがつき、キズに色が入り込んで着色しやすくなることもあるんです」