パチンコ、麻雀、女、酒、タバコを欠かさず、ほぼニート状態の父親。それに母親が共依存するという複雑な家庭環境に育った。14歳のとき、父親が自己破産して失踪。貧しい生活を支えた母親は病に倒れ、半身不随に。苦境のなか、独学で大学に合格、奨学金を得た。そして、兄・成田悠輔がくれた本をきっかけに「起業」を志した。話題の書『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険』(ダイヤモンド社)の著者・成田修造は、体当たりで起業家の道を歩むようになる。本書は起業を通じた人生の指南書で、何歳からでも起業・独立・副業でビジネスを展開するときに必須の内容。これからは会社員であっても、自分で事業をつくれると強い。その思考法とノウハウを全公開する。
※本稿は、『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
失踪の前兆
今にして思えば、父が家族のもとからいなくなる前兆はありました。
父が職場に行かず、家でボーッとしている日が増えていたのです。
僕の家族は少し特殊で、宝石店で働く母が家計を支え、父は仕事をしたりしなかったりという感じでした。
仕事が続かず
ギャンブル、浮気……
僕が小学生の頃は比較的仕事が続いていたようなのですが、その前は仕事をすぐに辞めては、麻雀やパチンコにいそしむ毎日だったと聞いています。
ギャンブルだけではなく、酒やタバコ、女性との浮気にも父はどっぷりと浸かっていたそうです。
それでいて住宅ローンを組んで都内に自宅を購入し、巨額の借金を抱えていました。
頭がキレる“知的な父”
このように書くと、父は粗暴で知的レベルが低い人物だと思われるかもしれません。
でも実のところ、父はとても知的な一面があったのです。
母の話では、父は全国屈指の東大進学者数で知られる中高一貫校、麻布中学・高校に通い、その同級生からも頭のキレにおいては一目置かれる存在だったそうです。
※本稿は、『14歳のときに教えてほしかった 起業家という冒険(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。