トレーニングを行うどれくらい前に食事をとるべきか?
まず、食べ物を消化するためにトレーニング開始を待ったほうがいい時間は、食べたものの種類や行うトレーニングの種類によって異なってきます。
国際スポーツ栄養学会(International Society of Sports Nutrition:ISSN)が発表した研究レビューによると、「炭水化物が消化され筋肉や肝臓のグリコーゲン(glycogen=糖原質)として貯え始めるまでには約4時間かかる」そうです。したがって、望ましいパフォーマンスを発揮するためには、運動前の食事はトレーニングの4~6時間前に摂取する必要があると言えるでしょう。
また、この研究ではトレーニングの30~60分前に軽めの炭水化物とタンパク質の軽食を摂取することで、激しいトレーニングの終了後のパフォーマンスが向上することも示唆されています。
通常はアスリートをサポートする目的で作成された入手可能なエビデンスを、非アスリートであるわれわれ個人(どんなに真剣にトレーニングの目標に取り組んでいても)に適用することも重要です。
ジムに通っている人は?
一般的にたくさんの食事を摂取すると、トレーニングまでに1~2時間消化に時間がかかることがあります。軽食の場合なら、30~60分かかるでしょう。
食後すぐに運動してもいいのだろうか? 引き起こされる症状と注意点
食後すぐにトレーニングをすれば、胃腸に負担をかけてしまう恐れがあります。ジムから出てすぐにガツガツと食べてしまえば、消化が悪くなるリスクもあります。その際は、以下のような問題を引き起こす可能性がありますので注意しましょう。
・だるさ
・運動パフォーマンスの低下
・脇腹の急な痛み
・ガスが溜まる
・胸やけ
・膨満感
・消化不良
・けいれん
・吐き気
・嘔吐
・下痢