私(語り手ジョルジオ・イリオポウロスさん)は、若い頃からかなりアクティブで、10代の後半から週に2~3回はジムに通っていました。ですが、2020年3月に上腕二頭筋を完全に断裂する大怪我を負ってしまい、ジムへ通えなくなります。さらにその直後、コロナパンデミックによるロックダウンでジムに全く通うことができなくなりました。
ほぼ2年間、筋力を鍛えるトレーニングもその他の運動もしていませんでした。やがて、ピーク時は体重約91kgになり、私にとって不健康な体重となります。それまで一度も太りすぎたこともなかったのに、私のた体力・活力は地に落ちてしまったのです。家から出るのも億劫(おっくう)になり、ソファから離れたくないほどでした。自信もどん底となり不健康な日常生活に追い詰められ、それを変えるだけの精神的な強さもなくなっていたのです。
「ここまで来たら誰かの助けなしは無理」と感じた私は、ロンドンのケンジントンにあるスポーツジム「Ultimate Performance」に頼ることにしたのです。