頑張っても成果が出ない」「思うように考えがまとまらない」「他人からいつも評価されない」と悩む方は多くいます。その悩みを解決するために「個人のセンス」も「やみくもな努力」も必要ありません。人に認められている「優れた考え」から自分の脳内に「再現性のある回路」をつくればいいのです。『発想の回路 人を動かすアイデアがラクに生まれる仕組み』の著者、クリエイティブディレクター中川諒氏による「いつも結果を出す人」の秘伝の思考技術を紹介します。

「勉強しなくても頭がいい人」がやっていることベスト3Photo: Adobe Stock

「勉強しなくても成長できる方法」ベスト3

わたしが実践していて、効果があると感じた3つの方法をご紹介します。

1 複数のコミュニティに立場と役割を変えて参加する

わたしたちは、同じ場所や立場にいるとあらゆることが固定化されていきます。家族、同僚や友人という存在は、自分と近い属性の人で構成されています。

人間関係や入ってくる情報、そして求められる役割が固定されると、必要となるスキルも限定されてしまいます。

そして努力しなくてもその役割をこなせるようになってしまうのです。

そこでオススメしたいのは複数のコミュニティに所属し、違う役割と立場を担うことです。そうすることで自分に必要なスキルも、入ってくる情報も大きく変わってきます。

たとえばわたしは、クリエイティブディレクターとしての仕事の他に、恥研究家として執筆やオンラインサロン恥部を運営していました。普段は接することがない異なる職種・世代のメンバーと毎月交流するだけでたくさんの発見がありました。

また最近では、大学生が主体のスマホだけで映像を撮影編集する動画サークルに入って毎月活動しています。

映像のプロであるはずのわたしより、大学生たちの方がスマホひとつで100倍いい映像を仕上げてしまうのです。わたしは毎回彼らからたくさんのことを教わっています。

自分の新しい面を増やすことで、自分をどんどん拡張していくことができます。

2 友人にオススメを聞いてみる

自分に合ったオススメはスマホからの情報で十分です。
そこで、あなたに合うか分からないものをかまわず勧めてくる人を探しましょう。
映画が好きな人、音楽が好きな人、漫画が好きな人、ファッションが好きな人。
ある分野に詳しい人を情報ソースとしてもっておくと、新しい自分が開けます。

わたしは誰かにオススメされた本や漫画などは、必ずその場で買うようにしています。そうしないと忘れてしまうからなのですが、目の前で自分がいいと言ったものを買ってくれると、教えてくれた人も嫌な気持ちはしません。
そしてまた新しいオススメをしてくれるのです。

他人からの紹介は、自分では選ばないものと出合う大きなチャンスです。

3 自分自身も発信してみる

インプットだけをしていても意味はありません。
アウトプットなきインプットは無に等しいと考えてください。

毎日無限に浴びている数多ある情報と同じように、あなたの体をシャワーの水滴のように流れていくだけなのです。
アウトプットしようとすることではじめて、頭の中が整理され、他の情報と統合され、体系化されていきます。

そこでようやく情報があなたの血肉となるのです。

アウトプットの方法はなんでもいいですが、Twitterでつぶやくのが最も簡単で継続しやすい方法だと思います。

メモ代わりにもなるので、記録としても使えます。
わたしは毎朝30分オンライン英会話を受講しています。世界中の人とその日の朝話して新しく知ったことを、メモがわりにツイートしているのです。

フォロワー数は関係ありません。自分のために発信してみてください。

(本記事は中川諒著『発想の回路 人を動かすアイデアがラクに生まれる仕組み』から抜粋し、一部を改変・編集したものです)