前回、前々回の連載では、経営者の皆さまが苦手としがちなB/Sについて触れてきました。逆に本日は、経営者の皆さまが非常に強い関心を持たれる「経営分析」についてお話をさせていただきます。よく誤解をされるのですが、経営分析に「頭の良さ」は必要ありません。ポイントは1つ。「比較」です。
経営分析に必要なのは、
「比較」だけ!
前回、前々回の連載にて、経営者の皆さまが苦手としがちなB/Sについて触れてきました。さて本日は、そうして読みとった数字をいかに経営に活かすかについてお話ししていきます。
「数字の分析」というと、一見難しいことのように思われます。しかし、それは誤解です。実は頭を使って考えるというよりも、ほとんどの場合、数字を「細かく」「比べる」ことのほうが必要になってきます。
下の図を見て下さい。ある会社の売上データを新規・既存顧客別に細分化して比べたものです。
売上金額だけを見ていても何もわかりませんが、売上を「細かく」して「比べる」ことで、変化に気づくことができます。そしてその変化にこそ、会社の問題点や今後の課題が隠されています。