「予算」「月別」「年別」で
見てみよう!
(3)予算との比較
やはり重要なのは自社との比較です。自社との戦いに勝ってこそ意味があります。その自社との比較には、前述の前年同月とともに、予算との比較があります。自分が決めた予算(目標)を達成できるか、さらに高い予算(目標)を達成できるかを目指しましょう。
(4)月別推移
月別に比較することを一般的に「推移」といいます。この推移を見ると、正しく数字が記録されているかをチェックできます。ある月だけ数字が大きい、小さいということがあれば、経理担当者に確認しましょう。金額だけではなく、率も重要です。「粗利率(売上総利益÷売上高)」「営業利益率(営業利益÷売上高)」の2つは必ずチェックします。
(5)年別推移
年別に推移表を作ってみるのもいいでしょう。会計の世界は1年で区切られますが、経営上区切りはなく継続していくものです。これまでの実績(B/S、P/L)を10年分ほど並べてみましょう。中期的な推移を見て、わかることも多くあります。会計ソフトにはこういう機能がなく、また経理にもその視点がありません。せいぜい前期との2期比較、前々期を含めた3期比較までなのです。単月の数字を見ただけではわかりにくかった業績の傾向を明らかにしていきましょう。
いかがでしょうか。繰り返しになりますが、経営分析に大切なのは、「比較」です。決して、地頭の良さなどではありません。これを機会に、自社の数字と向き合ってみて下さい。
(次回は、3月11日の予定です)
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