『発達障害サバイバルガイド──「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』の著者である借金玉さんは、発達障害のひとつであるADHD(注意欠陥・多動症)の当事者です。早稲田大学卒業後、大手金融機関に勤務するものの仕事がまったくできずに退職。その後、“一発逆転”を狙って起業するも失敗して多額の借金を抱え、1ヵ月家から出られない「うつの底」に沈んだ経験をもっています。本書には、幾多の失敗から手に入れた「食っていくための生活術」が紹介されています。
今回は、書籍の内容をマンガで紹介します。テーマは、「身だしなみが苦手な人のための最終兵器」についてです。(マンガ:伊藤ハムスター)
結論として、僕らのようなおしゃれ、センスと無縁の人間たちが選ぶべき時計は、たったひとつ。「アップルウォッチ」です。アップルウォッチは3万円台~とそんなに安いものではありません。すいません見栄を張りました、高いです。しかし、高級時計と比較したら、その価格は比べ物にならない。実際、10万円の時計というのはおっさんたちの世界ではむしろ「安物」に属するそうなのです。僕みたいな小僧からするとあまり想像がつきませんが、腕時計について調べていくと、やはりこの相場観は一定正しいのだろうなという気がしました。
アップルウォッチを身につけるだけで、僕らは「私はそれなりにお金を持っていて、しかも他人から自分がどう見られるかの一定の意識ができる人間です」と表明することが可能になります。もちろん、LINEの着信が見られたり支払いができたり、実用性もあり便利です。そして、逆に「高級すぎる嫌み」もない。上司がどんな時計をつけていても、アップルウォッチは安心して使えるところがあります。この辺の高すぎず安すぎないブランド構築、アップルは本当にすごい。
今日も社会で繰り広げられる時計マウンティングに勝つ(正確には、同じ土俵に乗らず回避する)ために、アップルウォッチでやっていきましょう。
※この記事は『発達障害サバイバルガイド』の内容をマンガ化し、原稿の一部を抜粋・編集したものです