誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
他人の指摘に反発する人
素直は強力な武器になります。他人の指摘やアドバイスの通りに行動するというのは、人によっては潜在的なプライドが邪魔して、なかなかできないことなんです。
「私はこれでうまくやってきた」「オレはこうするんだ」と、他人に口出しされることにを潜在的に嫌い、反発心を抱く人がいるんですね。
一方で、素直な人というのは、自分に対する指摘やアドバイスを受け入れる間口が広いです。他人の意見に反発するのではなく、鷹揚に受け入れる度量があるともいえます。
素直さは柔軟性のあらわれ
他人の客観的な意見を積極的に受け入れ、検討材料にする。しかし、ただ言いなりになるのではなく、最終的には自分が納得して他人の意見を採用し、活かすわけです。
こうした素直な振る舞いは、ある意味、達観した人間だからできること。他人の意見を柔軟に受け入れられるというのは、自分の考え方ややり方を柔軟に変えられることにも通じます。
ただし、素直になるうえで注意点があります。自分の価値観まで覆してはならないということです。
ポリシーは振らさない
価値観というのは、自分にとって善いこと・悪いこと、好ましいこと・好ましくないこと、大事なこと・大事でないこと。これらを判断するときの根底となるものの見方です。
アナタ自身が今まで信じてきたこと、言い換えればポリシーは、他人の意見によってコロコロ変えるべきではありません。
自分軸で納得して採用する
ポリシーまで揺れ動いてしまうと、自分の意思がない状態になりかねません。常に自分の判断軸は持ちつつ、他人の意見を受け入れ、納得して採用することが大事なんです。
人に意見は素直に受け入れるけれど、ポリシーは振らさない。常に自分軸を持ち合わせるようにしてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。