コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。
ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。
発売3週間で7.6万部を突破した、樺沢紫苑氏による最新作『ストレスフリー超大全』では、ストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」で紹介した。
「アドバイスを聞いてラクになった!」「今すべきことがわかった!」と、YouTubeでも大反響を集める樺沢氏。そのストレスフリーの本質に迫るーー。
せっかくの人生、楽しんだほうがいい
同じことをしていても、「楽しめる人」と「楽しめない人」に分かれます。
物事はすべていい面と悪い面を持ち合わせているので、そのどちらを見るか。1日を振り返って、良かったことと悪かったことが2つあったとき、そのどちらにフォーカスするかで人生は決まります。
せっかく同じ人生を送るのなら、物事のいい面を見つけ、人生を楽しんだほうが幸せです。その考え方について見ていきます。
「楽しいこと」を脳がブロックしていないか?
「人生を楽しむ人」には重要な共通点があります。それが「素直さ」です。
「素直さ」は、成功の条件としてもよく出てくるキーワードです。偏見や先入観を持たずに「ニュートラル(中立)」な状態になることです。
多くの人は先入観を持っています。「そんなことをやっても、つまらないに違いない」「前も同じパターンで失敗しているから、今度も失敗するに違いない」など、先入観は過去の経験に大きく縛られ、行動に制約をかけます。
そんなときに、ニュートラルな状態になれれば、他の人からアドバイスや助言を受けたときに、「とりあえずやってみよう」と、素直に受け入れることができます。それにより、チャンスや出会いが広がり、当然、「楽しいこと」「おもしろいこと」と出会える機会も増えます。
先入観が強いと、それを失い、今と同じような生活を繰り返します。よって、「楽しいこと」「おもしろいこと」が起きるはずがないのです。
どんなに素晴らしい情報でも、ニュートラルな状態でないと、脳はその情報をブロックします。聞いているのに、右から左へと、情報が抜けていくのです。
「とりあえずやる」が最強の戦略
素直になるためには、「とりあえずやってみる」ということです。
「この本、おもしろいよ」と言われたら、とりあえず読んでみる。「あの映画、すごかったよ」と言われたら、とりあえず観てみる。「今度のパーティー、ぜひ来てよ」と誘われたら、とりあえず行ってみる。
先入観を取り払い、相手の「おすすめ」や「誘い」を信じて、受け入れてみるのです。その先には、無限の出会いとチャンスが広がっています。おもしろいことや楽しいことは思わぬところからやってくるものです。