話すときに必要な3つのポイント

 対して、話が上手な人は話す順番を間違えません。この、話す順番というのは話の趣旨を伝え、大事なことを1つに絞り、相手になにをしてほしいのか明確にするということです。

 先ほどの例をそのままに見てみましょう。話が上手な人は同じ相談でも次のように伝えます。

「担当しているクライアントの件で、ご相談です。この前のプレゼンの〇〇の部分について調整依頼がありました。関係部署の合意も取れたので修正して大丈夫でしょうか。」

 このように伝えるのです。

 伝えている内容はほとんど同じですが、聞かれた側は聞かれていることが明確なため、イエスかノーで答えられます。加えて、最初に「相談」と伝えることで、話の趣旨がなにであるかもすぐにわかります。

 つまり、大事なのは、
1.「話の目的はなにか(報告・連絡・相談)」
2.「自分の意見」
3.「相手にしてほしいこと」
の3つを順番立てて伝えることなのです。

 ほんの少しの工夫で、すぐに改善できることですので頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。