近年、「頭の回転の速さの象徴」としてお笑い芸人が多くの場面で活躍をしている。そんなあらゆるジャンルで活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏による1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』が発刊された。ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど今をときめく芸人たちがその門を叩いてきた「NSC(吉本総合芸能学院)」で本多氏が教えてきた内容をビジネスパーソン向けにアレンジした『1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』をもとに、本多氏の仕事に対する考え方をお届けする。

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「頭のいい人」が仕事をするときに絶対に言わない3つの言葉

 仕事をしていると頭のいい人に出会います。深く考えることができたり、頭の回転が速かったり、その種類は様々ですが、こういった人はどんな職場でも重宝されます。

 そんな頭のいい人が仕事をするときに言わない3つのワードがあります。それは「決めつけワード」「ネガティブワード」「知ったかぶりワード」です。

 この3つは自分だけでなく、まわりのパフォーマンスにも悪影響を与えてしまいます。意外と言ってしまいがちな言葉もあるので要注意です。それではそれぞれ見ていきましょう。

その1 決めつけワード

 1つ目は「決めつけワード」です。たとえば、「これは絶対にこうしなきゃダメだよ」「これ以外のやり方はない」などの相手の可能性を狭めるワードがこれに当たります。

 もちろん、経験である程度予測できることはあるのかもしれませんが、「決めつけワード」は新しい可能性を根こそぎ排除してしまいます。新しいアイデアや発想のヒントは大抵の場合、予想外のところに隠されています。そのため、決めつけワードを多用してしまうとその可能性が消えてしまいます。

 また、人は失敗をしながら学ぶものですが、まわりが「決めつけワード」を使ってしまうと、どうすればいいのかを自分で考えることができなくなってしまうため、人から成長のきっかけも奪ってしまいます。

 ですから、「決めつけワード」には要注意です。