中央値4年の追跡で133人にLLAが施行されていた。全ての交絡因子を調整後、高齢〔ハザード比(HR)1.08(95%信頼区間1.05~1.10)〕、男性〔HR1.57(同1.06~2.34)〕、離婚〔HR1.67(1.07~2.60)〕は、LLA施行と有意な正の関連が認められた。ベースライン時のLLAリスクに関与する病態の存在も、有意な正の関連が確認された。

 例えば、神経障害または血管障害がある場合はHR4.12(2.84~5.98)、創傷の既往はHR8.26(3.29~20.74)、進行性の重篤な下肢疾患はHR11.24(4.82~26.23)だった。また、食事療法のみで血糖管理されている群を基準として、インスリン治療が行われていた群はHR2.03(1.10~3.74)だった。

LLAと関係のない
意外な生活習慣関連因子

 生活習慣関連因子の中では、喫煙〔HR1.99(1.28~3.09)〕や身体活動の頻度が週1回未満〔毎日の群を基準としてHR2.05(1.30~3.23)〕が、LLA施行と有意な正の関連のある因子だった。その一方で、肥満は負の関連因子だった〔普通体重を基準としてHR0.46(0.29~0.75)〕。HbA1cや高血圧は、LLA施行と有意な関連がなかった。

 以上を基に著者らは、「生活習慣関連因子はLLA施行と強い関連があり、身体活動量の増加や低体重を回避すること、および禁煙などが、LLAリスク軽減のための効果的な介入となる可能性がある」と述べている。

 なお、学会発表された研究結果は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは一般に予備的なものと見なされる。(HealthDay News 2023年8月23日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-complications-2664183621.html

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