糖尿病をリスクを高めるファストフード店の「人気メニュー」とは?【ハーバード大研究で判明】写真はイメージです Photo:PIXTA

フライドポテトは
2型糖尿病のリスクを高める

 ファストフード店などで、「フライドポテトも一緒にいかが?」と聞かれたら、「結構です」と答えた方が良いかもしれない。新たな研究によると、フライドポテトの摂取量が多いと、2型糖尿病になる確率が高まる可能性があるという。ただし、ジャガイモが良くないということではなく、フライドポテトが特に2型糖尿病リスクと強く関連しているとのことだ。

 この研究は、米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のWalter Willett氏らによるもので、詳細は「The BMJ」に8月6日掲載された。

 Willett氏は、「本研究から得られた公衆衛生上のメッセージはシンプルかつ力強いものだ。日々の食生活における小さな変化が、2型糖尿病のリスクに大きな影響を与える可能性がある。ジャガイモを使った食品の中で、特にフライドポテトを控え、代わりに健康的な全粒穀物由来の炭水化物食品を食べることで、2型糖尿病リスクを抑制可能と考えられる」と述べている。

 これまでの研究から、ジャガイモの摂取が糖尿病のリスクを高める可能性が示唆されてきた。しかし、ジャガイモの調理方法によって、そのリスクは異なるとも考えられる。

 論文の筆頭著者である同大学院のSeyed Mohammad Mousavi氏は、「われわれは今、『ジャガイモは良いのか悪いのか?』という単純な問いを、より精密で有益な問いへと変えていく必要がある。それは『どのように調理されたジャガイモが良くないのか、そして、代わりに何を食べれば良いのか』という問いだ」と語っている。