米国債市場で長期債利回りの上昇が続いているため、米連邦準備制度理事会(FRB)の歴史的な利上げサイクルは拍子抜けするような形で終わる可能性がある。
FRBの幹部らはここ数日、長期金利が最近の高水準近辺にとどまり、インフレ率の減速も続けば、利上げを終了する可能性があるとほのめかしている。
FRBは7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標を5.25~5.5%に引き上げ、22年ぶりの高水準に設定した。9月のFOMCでは政策金利を据え置くとともに、年内の残り2回のFOMCで1回の利上げを想定していることを示した。