2022年10月に弱気相場が底を打ってから1年余りがたち、絶好調の強気相場というわけではないが、米国株の上昇率はまだ20%を上回っている。だが市場は、長期の強気相場の始まりによく見られる動きはしていない。見方によっては、この1年は始まりというよりむしろ終わりのようだ。そう考えると、持続しないのではないかという懸念が湧く。強気相場の1年目には何が起きるのか、1990年10月、2002年10月、09年3月、20年3月の底打ちを例に見てみよう。 全てが上昇した。 全てが上昇した。そういうことだ。過去4回の強気相場の始まりでは、反発をけん引したのは銀行株と中小型株だった。このうち3回は業績予想も上昇した。投資家はあまりにも単純な強気姿勢を取り、どんな銘柄にでも飛びついた。株で損失を被るのは難しかった。
米強気相場、今回は奇妙に見える訳
この1年の株式市場の上昇は強気相場の始まりというよりも終わりのようだ
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