家族を持つことについて
賛成か、反対か?

「リストなんて気にしないで、 あなたたちの友人を優先すればいいのよ」

 2011年ウィリアム王子とキャサリン妃(当時)の結婚式に先立ち、700人と決まっている招待客のリストを見たウィリアム王子は驚いた。ヨーロッパ王室の遠い親戚など知らない人ばかりで埋まり、自分の友人たちを招く余地がない。女王に相談すると、女王はこう言って励ました。ロイヤルウエディングの縛りなど気にしないでと背中を押した。ウィリアム王子は女王の優しい理解ある言葉がうれしかったと述べている。

「家族を持つことについて尋ねられたら、確信を持って賛成です、と答えられます」

 結婚25年が経った1972年のスピーチ。家族を持つことについて尋ねられたら、こう答えます、として口にした。君主であったために日々公務などに忙殺され、必ずしも子どもたちと十分な時間を持てなかった。4人の子どものうち3人までの結婚が破綻したのも、母親の愛情不足が関係したのではないかと悩んだこともあった。長男の不倫に次男の性的虐待疑惑など、子どものスキャンダルに悩まされることも少なくなかった。それでも、やはり家庭を持つことはいいことと言い切る。