個人向け金融サービスにおいて遅れが目立つみずほフィナンシャルグループ(FG)。他社が急ピッチで新サービスを市場に投入するなか、どのように挽回するのか。みずほFGでリテール部門を率いる磯貝和俊執行役に話を聞いた。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
遅れが目立つみずほFGのリテール
リアル・リモート・デジタルが核
――みずほフィナンシャルグループ(FG)が目指すリテール事業の将来像を教えてください。
現在の中期経営計画で、トップギアで進めているのがマスリテールです。まずは、デジタルでさまざまなサービスが使える世界を確実に作り上げていきます。銀行の強みである「リアル店舗」「リモート」「デジタル」の三つの融合体で、お客さまが心地よく使っていただける銀行を目指します。
全ての取引や手続きをデジタルで行いたいお客さまや、あるいは行員のアドバイスを聞きながら進めたいお客さまなど、ニーズは多様化していますが、どのような取引でもみずほを使うことが一番心地よい、使い勝手がいいと思っていただける姿を実現したい。
これが、リテール事業の戦略の柱です。
――そのための具体策を教えてください。