男子受験生1月入試で動きのある学校
ここ数年、東京にある女子校を中心とした共学化が毎年のように起きている。
振り返ると、2020年には小野学園女子(品川区)が品川翔英に、21年には村田女子高校(文京区)が広尾学園小石川となり中学校を併設、聖徳大学附属女子(千葉県松戸市)が光英VERITASになった。22年には武蔵野大学附属千代田高等女学院(千代田区)が中学募集を再開し、千代田国際中学が立ち上がった、同年、星美学園(北区)がサレジアン国際学園に、23年には姉妹校の目黒星美学園(世田谷区)もサレジアン国際学園世田谷に校名を変更している。同じ23年には東京女子学園(港区)が芝国際となり、人気が沸騰したことは記憶に新しい。
こうした共学化の流れは中位校や募集困難校にとっての最後の手段として続きそうで、24年には蒲田女子高校(大田区)が羽田国際高校になり、翌25年に中学を付設する。そして、東京女子学院(練馬区)も25年に高校が、26年には中学がそれぞれ共学化することを発表した。女子校は今後もその数を徐々に減らしていくことは間違いなさそうである。
共学校の女子受験生編と男子受験生編に続き、今回は男女別学校編をお送りする。23年入試の実倍率や7月四模試の予想倍率とも比較しながら、9月四模試の志望状況で動きのある入試を見ていきたい。
まずは1月の埼玉と千葉から始めよう。埼玉には二つの男子校と三つの女子校が、千葉には二つの女子校がある。この中で、24年入試の予想倍率に動きが見られた4校を取り上げる。
まず、埼玉の男子校では、10日午前の城北埼玉(1回)と城西川越(1回)が微増傾向で、1倍台半ばになりそうだ。10日午後では、城西川越(特選1回)が23年実倍率3倍を上回り4倍弱まで伸びそうだ。11日午前は実倍率1.3倍の城北埼玉(2回)が7月模試では1倍台半ば強まで伸ばしたものの、9月模試では実倍率に近づいており、23年並みとなりそうな情勢である。
女子校では、10日の大妻嵐山(1回)が、実倍率1.4倍から2倍程度まで伸ばしそうな状況が続いている。24日の和洋国府台女子(2回)も実倍率1.6倍から2倍強に伸ばしそうである。一方で、20日の和洋国府台女子(1回)は1倍強の受けやすくて受かりやすい状況が続いているので、ここが第一志望の受験生はこの初回入試を受けることをお勧めしたい。