マイクロチップが熱い。文字通りの意味でだ。詰め込まれる機能やパワーの増加に伴い、半導体チップが必要とするエネルギーは増え、その結果、以前にも増して多くの熱を発するようになっている。  熱はわれわれが使用するコンピューターなどの機器の性能を制限する。そこでシリコンバレーはその克服に向けて意外な素材に注目している。大小さまざまなチップメーカーが、合成ダイヤモンドや超高純度ガラス、あるいは最近ようやくその特性を検証するのに十分な量が合成されるようになった無名の材料を使って実験をしている。  熱はエンジニアにとって古くからある問題だ。