尊敬や信頼がにじみ出る
素材と色味とは?
服地は上質であればあるほど、豊かな光沢や落ち感(ゆるやかなひだやたるみ)を作る。この光沢や落ち感が、「尊敬」や「信頼」を醸し出すのである。そしてサイズの次は色である。
「ビジネススーツは、ネイビーかグレーが基本です。ブラウンはカジュアルになります。無地が基本で、ストライプやチェックなど線が増えるほど、太くなるほどカジュアルな印象になります」
このあたりのコードは、職場によって違うので、信頼できる上司や先輩を参考にしよう。
「仕事がうまく回っている、成果があがっている先輩は、必ず服装にも気を配っていますから、ぜひ参考にしてください」
そして、ビジネスパーソンを仕上げるのが靴である。靴が人間を作る(Shoes make the man.)という言葉があるほど大事なもの。
「海外ではホテルのドアマンやレストランの案内係は、お客様の靴を見て、案内する部屋や席を決めるといわれています。せっかくスーツでご自身を演出しても、靴がそれに合っていなければ台無しとなってしまいます。ビジネススーツにふさわしいのは、オックスフォードシューズと呼ばれる紐靴です。ローファーやモカシンはカジュアルになります」