イタリアでは、環境に配慮したさまざまな取り組みがなされています。それに伴い、個々人にも徹底した「エコな生活」が浸透。スーパーでの買い物、衣類や家など「持ち物」に対する考え方、学校での教育など、イタリアに移住して6年の筆者が、現地からお届けします。(取材・文/フリーライター たなかさき)
スーパーで個包装の野菜は
ほとんど見かけない
イタリア人の環境に配慮した暮らしは、身近なところで感じられます。イタリアでは、国をあげて環境問題に取り組んでおり、人々の生活に浸透しています。
まずはスーパーで見かける、環境に配慮したエコな暮らしを紹介します。1つ目は、野菜や果物は基本的に量り売りであるということです。日本のスーパーでは野菜や果物が個包装されてることが多いです。イタリアでは、ほとんどが個包装されていません。
個々で必要な量だけ取って重さを量り、印刷された値札シールを貼りレジに持っていきます。こうすることで、自分が要る分だけ買えるので、食品ロスを減らすことにもつながるでしょう。
さらに、選んだ野菜や果物を入れる袋は、堆肥化可能なものが使われているので、プラスチックのごみが増える心配はありません。