海自「潜水艦隊」の過酷な深海3K生活、抱き枕は魚雷!?帰宅したら新妻が…年収にも迫るPhoto:EPA=JIJI

あまり国民の目に触れることはないが、潜水艦隊の隊員は「3K(きつい、汚い、危険)」とされる潜水艦内で過酷な任務に取り組んでいる。何しろ、睡眠や入浴もままならない環境なのだ。こうした過酷な労働環境に見合うかは判断が分かれるところだが、隊員たちは“悪くない年収”を手にしている。では、具体的にどの程度なのか。知られざる「潜水艦内での生活」や「年収」について、防衛省出身のジャーナリストが解説する。(安全保障ジャーナリスト、セキュリティコンサルタント 吉永ケンジ)

※本記事は前後編の前編です。潜水艦を駆使した「過酷な訓練・任務」について解説した後編はこちらから

「きつい・汚い・危険」…
超過酷な「潜水艦」という職場

「沈黙の艦隊」など、たびたび映画のモチーフにも取り上げられる潜水艦。密閉された艦内で繰り広げられる見えざる敵との戦いは、沈黙と忍耐が要求されるチキンレースだ。

 敵と水圧の恐怖の中で生まれる乗組員の葛藤と戦友愛を描く潜水艦映画は、戦争映画とパニック映画の両方の魅力を兼ね備えているといえるだろう。

 そして、こんなフィクションのような日常を本当に送っているのが、海上自衛隊(以下「海自」)潜水艦隊の隊員たちだ。

 今回は、潜水隊員の知られざる生活について前後編で解説する。前編となる本稿では「潜水艦内での働き方」について語っていこう(具体的な任務について語った後編はこちらから)。

 海底で長期間活動する潜水艦内では、睡眠や入浴もままならず、職場環境としては自衛隊の中でも極端な「3K(きつい、汚い、危険)」だとされる。

 厳しい環境下で、隊員たちはどんな日々を送っているのか。隊員の「知られざる年収」はどの程度なのか――。防衛省出身の筆者が明らかにする。