【ワシントン】米政府は今週、イスラム組織ハマスなどのパレスチナ武装勢力がガザ最大の病院施設に拠点を置き、軍事作戦を実施しているとの見解を示した。この判断を下すにあたり、政府は病院に潜む戦闘員の通信を傍受していた。事情に詳しい複数の関係者が15日、明らかにした。  関係者によると、この「シグナル・インテリジェンス(信号情報)」はここ数週間で米政府が収集した情報の一部。ホワイトハウスと国防総省はこうした情報に基づき、ハマスと「イスラム聖戦」がシファ病院を「軍事作戦の隠蔽(いんぺい)や支援、人質拘束の手段として」利用しているとの見解を14日に初めて公表した。