仕事はもちろん、スポーツを楽しんだり、旅行に行ったりするときでも「数字」に出くわさない日はないですよね。たとえば、新たな仕事に必要な「のべ人数」をはじき出したり、回転寿司をおごるときの勘定を人知れず目算するとか、高速道路のサービスエリアに着くまでの時間をサッと計算したり…、これらの答えを一瞬で出したいけれど、意外とむずかしい…。そこで今回は『数字に強い人のすごい考え方』(青春出版社刊)から“数字に強い人”が知っている算数的発想について抜粋して紹介します。
仕事に必要な人数は、「のべ人数」で考える
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた入園者がついに通算8億人を突破した、というニュースが2022年に流れたことがある。単純に計算すると、赤ちゃんからお年寄りまで日本人全員が6~7回訪れたということになる。さすがは、世界で最も成功しているテーマパークといわれるゆえんである。
ところで、この「8億人」という数字は、もちろん「のべ人数」を意味している。テーマパークや何日間かにわたって開催されるイベントなどの入場者数は、リピーターの数を含めた「のべ」の数字でカウントされるのがふつうだ。
この、のべ人数というのはカウントするのは簡単だが、割り出すのにはちょっとしたテクニックがいる。