たとえば、仕事を1日で終えるためには何人のスタッフを投入すればいいのかというケースで考えてみよう。
この仕事は最初3人で取りかかって、8日間で全体の3分の2を終えたとする。
ところが、残りの仕事を1日で終えなければならなくなった。あと何人スタッフを補充すればいいだろうか。
まず3分の2を終えるためには、「3人×8日」で「のべ24人」のスタッフが必要だったことになる。ここから、その半分にあたる3分の1の仕事には「のべ12人」がかかわっていたと見なすことができるわけだ。
そして、残っている仕事はあと3分の1。しかも、それを1日で終えるのだから必要なスタッフは12人となる。
ただし、12人を補充すればいいと考えるのは早計だ。ここには最初から仕事に携わっていた人も含まれているため、「12人|最初からの3人」という計算を忘れてはいけない。つまり、実際に補充しなければならないスタッフは「9人」になる。
“数字嫌い”でも、これなら二桁のかけ算がラクラク
子供のころにそろばん教室に通っていたことのある人は、暗算をするときでも頭の中で“エアそろばん”を弾くクセがついているという。
全国珠算教育連盟が主催している「暗算検定試験」の最高位は10段だが、その検定問題には5桁の数のかけ算や割り算が登場するというから、まるで異次元の話に思えてくる。
さすがにそこまでむずかしい計算は無理だとしても、10から19 までのかけ算ならだれでも暗算できるテクニックがある。
もちろん、どちらかの数字が「10」ならば、もう片方の数字に0をつけるだけでOKだが、頭を悩ませるのは「12×18」とか「14×17」といった中途半端な数字の計算だ。