米マイクロソフトは、ここ数年で最も重要なテクノロジーにまつわる最大級の火災を消し止めたかもしれない。しかし火事は焦げ跡を残し、再燃することもある。先週末にシリコンバレーの新興企業オープンAIで起きた経営陣の危機は、時価総額世界第2位のマイクロソフトに深刻な打撃を与える恐れがあった。オープンAIは、マイクロソフトの生成人工知能(AI)分野への積極的な進出を後押ししてきた重要な技術を開発したからだ。マイクロソフトは同社に総額130億ドル(現在のレートで約1兆9000億円)を投資。チャットボット対応の検索エンジン「Bing(ビング)」や、メールやスプレッドシート、パワーポイントの作成を支援する超強力なデジタルアシスタント「Copilot(コパイロット)」など、同社の技術に基づいた製品やサービスをすでに発表している。
オープンAIの騒動、マイクロソフトの弱点示す
アルトマン氏の入社でリスクは軽減されたが、マイクロソフトのAI競争にはまだ落とし穴が
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