ロシアと米国の二重国籍を持ち、米政府系のラジオ自由欧州・ラジオ自由(RFE・RL)のジャーナリストでもあるアルス・クルマシェワ氏は今年、難しい選択を迫られた。彼女は、病気療養中の母親に会いにロシアの都市カザンを訪れたかった。しかし、彼女の雇用主と米政府はロシアに渡航しないよう警告し、米国務省は米国民が拘束の標的にされる恐れがあると述べていた。クルマシェワ氏は5月、その旅に出た。住んでいたチェコから米国のパスポートで出国し、ロシアのパスポートを使ってロシアに入国した。ロシア当局は6月、彼女が空路チェコへ帰国しようとした際、米国籍を適切に申告しなかったとの理由で阻止した。その後10月にクルマシェワ氏(当時47)は外国のエージェントとして登録しなかったとの容疑で拘束され、公判前勾留された。
露勾留の放送記者 米で「不当拘束」認定求める運動
ロシアで拘束続く「ラジオ自由欧州」米ロ二重国籍ジャーナリストの家族ら
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