「目の前の人が仕事ができる人かどうかを見極められますか?」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『1%の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「相手を見る視点」について聞いてみた。(構成/種岡 健)
あの人は仕事ができるかどうか
あなたは、仕事ができる人を見分けられますか?
パッと見で判断することは難しいかもしれませんが、多少の時間を過ごすとわかるものです。
1日同じ職場で過ごすことができると間違いないのですが、そこまでガッツリと確かめられないかもしれません。
そこで、とっておきの方法について、説明していきましょう。
任されたことは全員がやる
人は与えられた仕事は、やる人がほとんどです。
「〇〇をやっといて」と言われて、それをやらない人は論外です。
ここで紹介したいのは、ぼくのアメリカでの体験です。
ぼくはアメリカのスーパーで、ある商品を探していました。
そこで、レジにいる人に、「どこにありますか?」と聞いたら、驚きの返事が返ってきました。
それは、「オレはレジ係だから」という答えでした。
つまり、自分の仕事じゃないからわからないということです。
日本ではあまり見かけない光景でしょう。
どこで「差」がつくのか?
日本人の場合、自分が任されていない仕事について聞かれた場合、
「あの人ならわかるかもしれません」
と、別の解決策を出すでしょう。
そして、その後が肝心です。
先ほどのスーパーの例だと、「ゴミ袋はどこにありますか?」とレジ係に聞いたとしますね。
すると、日本人のレジ係であれば、
「すみません、私はわからないのですが、あそこにいる担当者に聞いてみてください」
という答えが返ってくるでしょう。
そして、肝心なのは、そのレジ係が、「次に同じ質問をされたときに即答できるようにしておこう」と思うかどうかです。
目の前の仕事が落ち着いたときに、「ゴミ袋は9番コーナーにあるのか」と、確かめるかどうか。
そこが、仕事ができるかできないかの「差」です。
見極める方法とは?
ということで、仕事ができるかどうかを確かめるには、
・まず、その人ができなそうなことを聞く
・次に、少し時間をおいて、もう一度同じことを聞く
ということをやってみてください。
2回目に聞いたときに、即答できるようにしているなら、その人は優秀です。
2回目のときにも同じように「〇〇さんに聞いてください」としか言えないようなら、おそらく仕事への意識は低いはずですから。
(本稿は、『1%の努力』の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。)
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『1%の努力』『99%はバイアス』(ダイヤモンド社)がある。