エクセリオンはドクターペッパー?
「難しい」「容赦ない」とこぼしつつ、遠藤さんは慣れた指さばきで次々に敵を撃破していく。第5ステージまで進み、スコアは5万4000点だった。
「ファミコン自体、本当に久しぶり。何年ぶりだろう……ちょっと感動しました」
それにしてもなぜ、最初のファミコンカセットが『スーパーマリオブラザーズ』や『ドンキーコング』などの人気作ではなく、エクセリオンだったのか。
「マニアックですよね。母ちゃんがパッケージを見てカッコイイと思ったのかなあ。おもちゃ屋さんでいいようにされて、ファミコン本体とセットで買わされたのかもしれません(笑)」
関さんが「ゼビウスやグラディウスがコーラなら、エクセリオンはドクターペッパーなんです」とよくわからないフォローを入れると、遠藤さんも「そうそう! 名言ですね。ハマる人はハマるゲームだと思います」とうなずいた。
名前入りカセット博物館には、ゲームの返還にあたってルールがある。《カセットはあなたの思いの額で買い取ってください》というものだ。金銭目的の活動ではないので、金額はいくらでも構わない。実際、過去には「値段をつけられない」という理由で「0円」とした人もいる。
はてさて、遠藤さんは思い出のエクセリオンに一体いくらの値段をつけるのだろうか?