任天堂の人気ゲームキャラクター・マリオを題材にした映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(以下『新作マリオ映画』)が4月28日に公開された。先に公開(4月5日)された米国からは、「絶賛するファンと酷評する批評家」で評価が真っ二つに割れている――」との報が日本に入ってきていた。ファミコン世代として育ちゲーマーとなり、やがて任天堂のゲームに大きく肩入れするようになった筆者は、今年43歳となる。そのおじさんが国内の劇場公開日初日、午前9時台から始まる上映を一人で見てまいったので、早速その感想を伝えたい。(フリーライター 武藤弘樹)
過去にもあったマリオ映画
共有したい「実写版ヨッシー」の衝撃
本稿では前半で『新作マリオ映画』の成り立ちと米国における反響を紹介し、後半で筆者自身の感想を述べていきたい。
『新作マリオ映画』は任天堂とイルミネーションの共同製作の映画だ。イルミネーションは『ミニオンズ』『ペット』『SING/シング』等でおなじみの、アメリカを代表するアニメーション制作会社である。『新作マリオ映画』もイルミネーションが関わる以上、最低でもA級のクオリティーは保証されていると見ていいだろう。
果たして話題の映画の感想はいかに――。このゴールデンウイーク(GW)中に、見に行くか行かないかのヒントになれば幸いである。