米バイデン政権の高官がトルコに対し、同国はイスラム組織ハマスの金融拠点、またロシアの貿易拠点の役割を果たし、紛争を後押ししているとして警告した。米当局者によると、米国はハマスの金融活動を狙った制裁を科してきたが、トルコはハマス系の投資会社、持ち株会社、不動産仲介会社などにイスタンブールを拠点とした活動を許している。ロシア政府が紛争を続行するのに必要な電子機器など民間製品の流れを食い止めるための輸出規制が敷かれているにもかかわらず、トルコとロシアの貿易は過去1年で急拡大した。バイデン政権で経済制裁を担当するブライアン・ネルソン財務次官(テロ・金融情報担当)は29日、アンカラでトルコ当局者と会談し、「今後のハマスの攻撃がトルコ国内での資金調達や支援と結びつけられれば非常に不都合だろう」と話した。