米テック業界は低迷からおおむね回復したが、長く続く教訓を学んだ。それはより少ない資源でより大きな効果を上げる方法だ。アマゾン、グーグル、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズでは、いずれも業績や株価が急回復しているにもかかわらず経営陣が厳しいコスト管理を続け、一度に数十人から数百人の従業員を削減している。直近の人員削減は、2022年末から今年初めにかけて数万人に上った大量解雇に比べればはるかに小規模だが、何年もほとんど制約なく成長してきたこの業界の新時代を示唆している。テック企業は今、効率性を重視し、株主価値と健全なマージンを重視する他業界の企業と同じように行動している。「(テック企業は)コストや事業内容、来年の投資先について見直している。その結果がこうしたマイクロカット(小規模な人員削減)だ」。人材採用助言会社グロース・バイ・デザイン・タレントの創業パートナー、アダム・ウォード氏は言う。「これが新常態になるだろう」
米巨大テック、業績回復も「マイクロカット」優先
AIなどに経営資源を振り向けるため小規模な人員削減を実施
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