Photo:anyaberkut/Getty Images
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本連載は元メルカリ・現LayerXでHRを担い、スタートアップにおける人事採用経験が豊富な石黒卓弥氏が自身の“採用論”について語っていきます。第1回となる今回は、自社の採用チャネルの選定方法についての見解です。

「採用活動はマーケティング」と言われて久しいですが、現代の採用シーンにおいて「認知」は重要なポイントになります。特に(知名度や認知度が低い)スタートアップの採用において、認知は採用の「一歩目」とも「発射角度」とも言え、極めて大切です。

当たり前ですが、どれだけ素晴らしいサービスやプロダクトがあっても、どれだけ素晴らしい経営陣やチームがあっても、その会社が社会に知られていなければ採用シーンで長く勝ち続けていくことはできません。一般的なマーケティングの話は書籍や記事を見ていただくとして、今回は採用におけるスタートアップの認知を高める方法、そして効果的な採用チャネルの選び方についてお伝えしたいと思います。

自社の情報に複数の場で触れてもらえるように工夫する

どうすれば採用活動において自社の認知を高めることができるのか。多くのスタートアップの経営者、人事担当者はこんな悩みを抱えているのではないでしょうか。

認知を高めるための方法として、私はよく「複数の異なる情報ソースから物事(会社)を知ってもらう」という話をします。例えば、とある人のブログやnoteの記事などを読み、その人が勤めている会社のことについて調べたとします。