連載「プロが教える『コーチング・メソッド』」では、自身もコーチであり、パーソナル・コーチングサービス「mento」を展開するmento代表取締役の木村憲仁氏が新任マネージャー向けに「マネジメントに必要な素養」を語っていきます。第2回のテーマは、「オンラインでの1on1で深く相手を理解するためのコツ」です。
リモートワークが当たり前になって久しいですが、いまだに「(対面での)コミュニケーションの機会が減って部下の考えがわからない」「業務に関する会話のみでメンタルが消耗している社員が多い」という課題を頻繁に耳にします。
対策として、各社で1on1(上司と部下で行う定期的な1対1のミーティング)の推進が人事の注力施策となり、オンラインでの1on1に取り組む企業も増えています。しかし、ふたを開けてみると1on1で行われているのは、「業務内容の相談」や「散漫とした雑談」など、意義のある内容になっていないという悩みを人事の方からよく伺います。
一方、現場のマネージャーからすると「そこまで頻繁に話すことがない」「メンバーも特に話題がなく盛り上がらない」など、力を入れたくてもどうして良いかわからないと思っているケースも多いでしょう。
今回の記事では、1on1で悩める人事やマネージャーの方が「人材育成やエンゲージメント向上」といった本来の目的を果たすために知っておくべき、相手を深く理解するためのオンライン1on1のコツをお伝えします。