米ストリーミング大手・Netflixの会員数減少が続いている。米国時間7月19日に発表した2022年第2四半期(4〜6月)決算によると、会員数は前四半期から約97万人減となる約2億2067万人で、2四半期連続での減少となった。会員数が2四半期連続で減少するのは上場以来初となる。
ただし、日本を含むアジア太平洋圏に限定すると会員数は伸びており、前四半期比108万人増となる約3480万世帯となった。
5月には人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』の新シーズンを配信開始し、最初の4週間で総視聴時間は13億時間を超えた。だが、それでも会員の減少には歯止めをかけられなかった。会員数減少の背景には、Disneyの「Disney+」やAppleの「Apple TV+」といった競合サービスの躍進、そしてインフレーションによる消費者の節約志向などが挙げられる。
会員数の減少に苦しむNetflix。特にZ世代(一般的には1990年代半ばから2010年代生まれの世代)女性の解約、そしてサービスをスマートフォンで視聴するモバイルユーザーの減少が目立つことが、米調査会社・Global Wireless Solutionsの調査により明らかとなった。同調査によると、2019年1月〜2022年6月の約3年半の間で、18〜24歳の女性モバイルユーザーの26%がNetflixを解約した。
同調査は男女問わずモバイルでの視聴時間が激減していることも示した。2019年1月と2022年6月を比較すると、18〜24歳の女性ではモバイルでの視聴時間が39%減少。25〜34歳の男性では33%減少した。