10月28日発売のNintendo Switch向け新タイトル『ベヨネッタ3』。老舗ゲームレビューサイト・metacriticが発表する「メタスコア(評価指標)」は88点だった。3作目ということもあって新鮮さを感じられなくなったのか、前作『ベヨネッタ2』の92点には及ばなかったが、かなりの“高評価”と言える。
しかし発売を前に、ある人物のツイートが物議を醸すことになった。その人物とは、主役であるベヨネッタの英語版声優を務めていたヘレナ・テイラー(Hellena Taylor)氏。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズや『マックス アナーキー』など、他ゲームへゲスト出演したベヨネッタも彼女が演じている。
彼女はツイートで、「新作に出演する報酬として、わずか4000ドル(約60万円)しか提示されなかった」と説明。そのために最新作ではベヨネッタの声優を辞退したとし、「このゲームを買うお金で、ボランティアをしましょう」と、ファンに不買運動の働きかけもした。
Friends, Worldlings, Bayonutters. Hear ye!#PlatinumGames #Nintendo #Bayonetta #Bayonetta3 #Bayonutters #Boycott #NintendoEurope #NintendoAmerica #NintendoJapan pic.twitter.com/h9lwiX2bBt
— Hellena Taylor (@hellenataylor) October 15, 2022
このツイートから2時間後、ベヨネッタシリーズの開発を行っているプラチナゲームズの取締役であり、ベヨネッタ3のエグゼクティブディレクターでもある神谷英樹氏が「虚偽の意見に触れ、悲しく嘆かわしい」とツイート。具体的な提示額が明かされぬまま、発売日を迎えることになってしまった。
Sad and deplorable about the attitude of untruth. That's what all I can tell now.
— 神谷英樹 Hideki Kamiya (@PG_kamiya) October 15, 2022
By the way, BEWARE OF MY RULES.
しかし米・Bloomberg.comによると、4000ドルの報酬は1回の収録分であり、トータルで4~5回の収録となるため、総額では約1万5000ドル(約225万円)を提示したが断られたとのこと。テイラー氏は6桁ドル(1ドル147円換算で10万ドルで約1470万円。以後すべて1ドル147円での換算)の報酬に加えて、売上本数に応じた追加報酬を条件にしたという。テイラー氏はこの報道を否定したが、具体的な金額は明かさなかった。