クリエイターをはじめとするCtoCのメディアプラットフォーム「note」運営のnoteは11月17日、東証グロース市場に新規上場承認された。上場予定日は12月21日。有価証券届出書によると、2021年11月期の売上高は18億8414万円で経常損失が4億3347万円、2022年11月期の第3四半期売上高が17億2917万円で経常損失が5億2182万円となっている。想定発行価格(300円)ベースの想定時価総額は44億4837万円。
noteは旧社名のピースオブケイクとして2011年に設立。2012年9月にオリジナルの記事や漫画などのコンテンツを購読できる「cakes」(2022年8月にサービス終了)、2014年4月に「note」をローンチした。2018年7月には日本経済新聞社と資本業務提携、2020年4月にサービス名と同じnoteへ社名を変更した。
2022年8月末時点で、noteの累計会員登録者数は550万人。その中でもコンテンツを投稿したユーザーである「ユニーククリエイター」の数は累計で103万人に達している。主な収益源はプラットフォームを使用する手数料で、2022年第3四半期の流通総額(コンテンツの読者が支払った代金の総額)は28億3500万円。また企業が自社の情報発信にnoteのシステムを活用できるSaaS「note pro」は、2022年第3四半期時点でARR(年間経常収益)が3億4000万円となっている。
編集部より:初出時、2021年11月期の経常損失を4334万円、2022年11月期第3四半期の経常損失を5218万円としていましたが、正しくは2021年11月期の経常損失は4億3347万円、2022年11月期第3四半期の経常損失は5億2182万円でした。お詫びして訂正いたします(2022年11月18日1時35分)。