ウォレットアプリの「Kyash(キャッシュ)」が、以前から掲げていたBanking(バンキング)サービスへの進化に向けて新たな一歩を踏み出した。
運営元のKyashでは8月に資金移動業の登録を完了させたことに伴い、サービスのリニューアルを実施。9月7日より本人確認手続きを完了したユーザーは銀行口座から直接Kyashへ入金したり、Kyash残高を銀行口座へ出金したりできるようになった。ただし本人確認が完了していないユーザーは出金機能、ユーザー間の送金機能は使えない。
Kyashはモバイルアプリから誰でもすぐにバーチャルカードを発行でき、ユーザー間での送金やVisaのオンライン加盟店での決済が可能になるサービス。プラスチックカードの「Kyash Card」を発行すると約5300万箇所のVisa加盟店でのオフライン決済にも使える。
従来の仕様ではユーザー同士がKyash上で送金した残高を現金には戻せなかったため、あくまでデジタルマネーとして決済で利用するしかなかった。リニューアル後は銀行口座を登録しておくことでKyashの残高を払い出しできるようになり、流動性や自由度が高くなったのがポイントだ。
新しくなったKyashでは登録した口座から3タップでアプリへ手数料なく直接入金することもできる。 お金は口座から即時に引き落とされ、リアルタイムにKyashの残高に反映される仕組みだ。