法律事務所ZeLo・外国法共同事業 代表弁護士の小笠原匡隆氏(中央左)ZeLo FAS代表取締役の深野竜矢氏(中央右)すべての画像提供:ZeLo FAS

日本では5本の指に入る大手ローファーム、森・濱田松本法律事務所に所属していた小笠原匡隆氏と角田望氏の2人の弁護士によって、2017年3月に設立された法律事務所ZeLo・外国法共同事業(以下、ZeLo)。同所には多様なバックグラウンドを持った弁護士、外国弁護士、弁理士が21人所属しており、これまでスタートアップを中心とした150社以上の企業に対して、主に4つのサービスを提供してきた。

①LPO(リーガルテックを活用した法律顧問サービス)
②PLS(高度・最先端の法務案件に対応するサービス)
③CLO(企業の最高法務責任者の権能を担うサービス)
④IP(知財部の最高責任者としてコミットするサービス)

そのZeLoが9月28日、連携するグループ・ファームとして新たに「ZeLo FAS」を設立した。ZeLo FASでは主に、M&AサポートやIPO(株式公開)支援、バリュエーション関連業務のサービスを提供していく。

「士業をベースにしたプロフェッショナル・ファームは、一般的に資格ごとにサービス領域が異なります。その一方で、クライアント目線ではアドバイザーとしての会計士・弁護士・税理士がシームレスに連携し、一度伝えた内容で専門家が有機的に対応してくれるサービスが求められています。そうした背景から、M&A、IPO、スタートアップファイナンスに豊富な経験を有する会計士・弁護士・税理士によるワンストップ・サービスを提供する体制を構築すべく、FAS(Financial Advisory Service)機能を担う、ZeLo FASを新たに設立することにしました」(小笠原氏)

ZeLo FASの代表には、あずさ監査法人やKPMG FAS、Stand by Cで公認会計士・税理士のキャリアを積んできた深野竜矢氏が就任する。