「会社のポストがインターネットに繋がって、クラウドサービスのようにどこからでもアクセスできるようになったイメージです」──。クラウド郵便管理サービス「atena(アテナ)」を開発するN-Technologies代表取締役の白髭直樹氏は、同サービスの全体像をそのように説明する。
atenaはオフィスに届く郵便物をクラウド上で管理できるサービスだ。郵便物の受け取りはatenaが代行し、届いたものの情報を写真とともに管理画面上に登録。ユーザーは原本を受け取りたければ「転送」してもらうこともできるし、デジタルデータとして管理したければ「スキャン」を依頼することもできる。不要なものは「破棄」してもらってもいい。
多くの企業では総務や経理の担当者がオフィスに届く紙の請求書、郵便物などを手作業で処理しているが、この大部分をまるっと任せられるようなサービスだと考えるとわかりやすいだろう。
5月11日のローンチ当初は主に個人向けのサービスとして打ち出していたが、日を追うごとに法人からの問い合わせが増加。すでに30社以上が正式導入しているほか、現時点で数百社から問い合わせが来ているという。
そんな状況を踏まえ、N-Technologiesでは9月14日にatenaのリニューアル版をリリースした。新たに法人向けの組織管理機能などを追加し、プライシングやデザインも変更。今後は法人の需要を取り込み、年内に導入企業数500社を目指す計画だ。