「commmune」は、SaaSやサブスクリプションモデルでサービスを提供する企業向けに、チャーンレート(解約率)を抑えることを念頭に置いて、ユーザエンゲージメントを向上させるためのコミュニティ環境を提供。企業は同サービスを使うことで、自らの情報発信とユーザとのインタラクションを一元的に行うことができる。また、会員アカウントを発行している企業では、自社の会員データベースと同サービスを連携し、シングルサインオン(SSO)を実現することも可能。コアユーザが他のユーザにも役立つ情報を投稿してくれたら一定のポイントを付与したり、ライトユーザが情報をシェアしてくれたら一定のポイント付与したりするなど、条件に応じてインセンティブを設定することができ、企業とユーザのやり取りを活発化し、それらを同サービス単独で、または MAツールやCRMツールと連携して分析し高速にPDCAを回せる環境を構築できる。

2020年9月にはDNX Ventures、既存株主であるUB Venturesを引受先として総額4億5,000万円の資金調達を実施。調達した資金は、同社が提供するコミュニティタッチツール「commmune」のサービス強化のための機能開発、人材採用等に充てる予定である。

XTIA

  • 調達額:4億円
  • 合計資金調達額41億2100万円
  • 調達先:双日

光コム形状測定システムの開発・製造・販売及びそれらを応用したスマートファクトリー推進事業を行う、東京工業大学発の企業。

同社は2005年にノーベル物理学賞を受賞した”光コム理論”を活用し対象物に光をあて反射する光を分析し物体のサイズや形状を計測する技術を提供している。”光コム理論”の産業応用にいち早く取り組み、2016年には形状測定システムが完成し2017年には自動車メーカー各社で活用開始した。また同技術を活用しこれまで人の目で品質管理が行われてきた目視検査の自動化を実現。また、ベンチャーアワード2018、IoT推進ラボ第5回準グランプリ受賞経験をもつ。

2020年には社名を光コムからXTIAに変更。製品力の強化による光コム技術のさらなる普及、新事業立ち上げの加速、過去にない光コム技術の活用を目指したアライアンス事業の立ち上げに注力し、世界展開にも積極的に挑むための変更だという。2020年9月には双日を引受先とする4億円の第三者割当増資を実施。今回の調達を機に、検査工程全自動化における新たなソリューションである、検査プラットフォームの共同開発に着手した。