同社CEOの市川友貴氏は大学在学時から大手電機メーカーやスタートアップで組み込み機器の開発に携わっていた人物で、2020年に未踏スーパークリエータとして認定されている。
ヤモリ : 不動産経営管理を効率化するクラウドサービス
ヤモリは不動産オーナーの賃貸経営業務を効率化するクラウドサービスを展開している。
同社が解決するのは不動産オーナーの抱える「管理会社とのやり取りがアナログで非効率」「大量の書類管理」「物件の収支データが不透明」といった課題だ。
従来はExcelなどを使って毎月こまめに管理するくらいしか解決方法がなく、ほとんどのオーナーが管理会社に丸投げの状態だった。ヤモリではオーナー向けの「大家のヤモリ」と管理会社向けの「管理会社のヤモリ」という2つのプロダクトを通じて、投資物件の収支、重要書類の管理、双方の間でのやりとりなどをすべてクラウド上に集約する。
ヤモリ代表取締役の藤澤正太郎氏は三菱商事の出身で、同社では海外インフラ投資や住宅関連事業の立ち上げなどを経験。現在はヤモリの代表に加えて不動産テックユニコーンKnotelの日本法人代表も務める。
ORLIB : ドローンに活用できる新世代二次電池の開発
ORLIBでは多電子反応を利用し、従来の2倍のエネルギーを貯蔵できる新型電池の事業化を目指している。
同社が最初に取り組むのが、インフラ検査ドローン向けの電池だ。機器やシステムの準備は整っているものの「電池の持ちが悪くて社会実装できない」というインフラ検査ドローンの課題解決を進める。
ORLIBが実用化しようとしている新型電池の特徴は大きなエネルギーを手軽に、安価に貯蔵し、必要に応じて取り出せること。ゆくゆくは他の用途にも広げていく計画だ。
同社は電気化学の分野で実績のある西原寛元東大教授が会長を、NECや村田製作所などで電池研究開発に約20年携わってきた佐藤正春氏が代表を務める。